「スパイ・ゾルゲ」(2003年・日本)
「スパイ」といえばハリウッド映画ばかりが頭に浮かぶ平和な現代だが、戦時中は確かにたくさんの諜報員がいたわけで。日本の中にも当然ソレは潜んでいた。
人物の掘り下げが薄かったりCGが少しお粗末だったはするが、ゾルゲがどう日本に入り込んで来たかなどの流れはよく解る。「ゾルゲ事件」について全く無知だったので、この映画を機会に関連本などを数多く手にするようになり勉強になった。
網走で小さな箱の棺に押し込められたヴーケリッチの遺体が頭から離れない。何をやった人たちにせよ、その結末は切ない。
あらすじ : 昭和8年から16年に掛けて日本で諜報活動をしていたソビエト連邦のスパイ・リヒャルト・ゾルゲの「ゾルゲ事件」を描いた物語。朝日新聞社の記者・尾崎秀実は、赴任先の上海でドイツ記者であるゾルゲと出会い、諜報活動に協力するようになる。 監督:篠田正浩 キャスト: イアン・グレン、本木雅弘、椎名桔平、小雪、夏川結衣